メインコンテンツまでスキップ

ポルノ断ち 18 日目

· 約6分

峠を越えたかもしれない。

・・・

ポルノ断ちを開始して 18 日目に突入した。

現在は 17 日と 18 時間が経過している。

依存症の克服のための一番辛い期間とされる 14 日をとうに超えたのだが、ここにきて少し変化を感じている。

今までに見られたポルノと射精への強い欲求が薄くなりはじめているような気がする。

第一信号系が、射精をしなくとも日常生活を送れるということを学習しているのではなかろうか。

条件反射制御法における制御刺激も、やはり効果が大きいように思う。

「制御刺激をすると 20 分間はポルノを使って自慰行為をしない」

という学習が定着すると、突発的な衝動に折り合いがつけやすい。

「制御刺激をしたから、少なくとも 20 分間は耐えられる。大丈夫。」

という不可思議な安心感がある。

・・・

衝動というものは、得てして長続きはしない。

私が思うに、衝動というのは第一信号系が用いる一点突破のための武器だ。

衝動は、論理的な理性という鉄壁の防御システムに対して、一時に集中して高エネルギーを注ぎ込むことにより、主体に非合理的な決断をさせることを目的とした攻撃手法として利用される。

「これは正しいことなのか?」

という理性による審査を突破するには、スピードで圧倒するしかない。

第二信号系としても、「衝動がきて咄嗟にやってしまったんだ。だから、考える時間もなかったんだ。」という正当化ができる点を加味すると、うまくその脆弱性を突いているとも言える。

しかし、制御刺激をすることにより、理性がその衝動の正当性を審査するための時間的な猶予が生まれる。

第二信号系は、「とりあえず 20 分だけ待ってね」と要請することができ、第一信号系は「20 分だけなら..」とその要請を渋々受け入れる。これには条件反射の力も加わっている。

そして、この仕組みはうまく機能しているようだ。

これがなければ、私はもうとっくにリタイアしていたであろう。

それは断言できる。

さて、峠を越えた感触はあるが、そのような油断が一番危ないのもまた注意するべき点である。

襲撃者はいつだって、狩りたい相手が油断する隙を狙い澄ましている。

・・・

また、一昨日と昨日の晩は寝つきが悪くて困った。

昨日は昼間にジョギングをしたのだが、5 時まで目が冴えてしまって眠ることができなかった。

インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学によれば、ポルノ断ちの離脱症状として、不眠症状の報告が上がっているとのことである。

確かに欲情によって睡眠欲が阻害されてはいるので、私の場合もそれに該当するのかもしれない。

他に考えられる原因としては、瞑想をしなかったこと、夕食を遅めにとったこと、Audible(騎士団長殺し) を聴いて寝落ちしようとしていたこと、がある。

今までなら Audible を聴きながら寝ると、即落ちレベルで眠ることができていた。しかし、昨晩は停滞していた物語が動き出したのもあり、面白くて眠れなかった。

昼夜逆転になると困るので、睡眠にも少し気を配る必要がありそうだ。