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ポルノ断ちにおける条件反射制御法

· 約8分

ポルノ断ちにおける条件反射制御法について書く。

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私は、今までに何度もポルノ断ち、いわゆる(オナ禁)に失敗してきたので、慎重に事を進めている。

この決意はもう最後にしたい。

そして、ネットや書籍で関連情報を調べまくった。そこで行き着いた方法が、条件反射制御法である。

まずは、条件反射制御法について以下のリンクを参考にしていただきたい。私が説明するよりも早くて確実である。

さて、概要を掴んでいただけただろうか。

特に最後のリンク先は動画なので、理解しやすいはずである。

平井愼二先生は、パブロフ学説を応用して薬物依存のような悪い後天的な条件反射を解除するために、「条件反射制御法」とその他の方法を開発した。

私は、そのうちの条件反射制御法をポルノ断ちにおける武器とする。

注記

厳密な手法の数々は、平井愼二先生の記事と著書を参考にしてほしい。この記事ではあくまで、私がそれらを参考にして実際に行っている方法を解説している。

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私が実践している条件反射制御法はシンプルで、次の 3 つの動作に分けられる。

  1. (胸に右手を当てて) 「私は今」
  2. (その手で胸の前に拳をつくって) 「○○ をしない」
  3. (拳の親指を手のひらの内側に握りこんで) 「大丈夫」
  4. (20 分間、依存行動をしない)

この一連の動作を 1 日に 20 回以上行う。2, 3 週間で禁断症状が落ち着いたら、回数を 5 回程度まで減らす。

それでは、各動作を説明しよう。

動作(1)では、「今」という言葉を使うことで、過去未来ではなく現在だけに集中すればいいことを第二信号系から第一信号系に伝える。

動作(2)では、○○ に任意の依存行動を想起させる言葉をいれる。そうすることで、その依存行動に向かう条件反射の連鎖の作動を敢えて開始させる。その行為を想起させる具体的な言葉が良い。私の場合は「ポルノを使ってオナニーをしない」としている。

注記

条件反射制御法は元々閉鎖病棟で使うことを想定している。薬物依存者は、閉鎖病棟では薬物の摂取は不可能な状態に置かれている。だから「しない」ではなく「できない」という言葉を使うとされているが、私はポルノ中毒で閉鎖病棟に入ることは難しいので、「しない」という言葉を使う。「できない」という言葉は嘘になってしまい、第一信号系からの反論を生みやすいからである。

動作(3)では、自分を落ち着けるために「大丈夫」という言葉を用いる。これは親密な関係の人物に安心感を与えるためによく使う言葉だ。

動作(4)では、依存行動を絶対にしないようにする。下総精神医療センターでは、この時間に楽しいことを連想するワークを行うとのことだ。それが理想的だが、実際の日常生活ではそれは難しいので、わたしは「しない」ということを徹底している。あるいは時間があれば瞑想もしている。

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条件反射制御法の画期的なところは、パブロフが発見した条件付けの原理を応用することで、条件付けを解除する手法が、誰でも実践できるような形になっていることである。

これにより、悪しき条件付けを逆の作用により打ち消すことができる。

さらに、続けていくうちに禁断症状に対処するための武器が手に入る。

これは「制御刺激」と呼ばれる。

「制御刺激を受けた後には依存行動をできない」

ということを第一信号系に条件付けするのである。

つまり、これは連鎖反射を弱体化する「負の刺激」である。

今までは衝動が襲ってきたときに、丸腰でただ我慢するしかなかった。

しかし、条件反射制御法により条件付けした「制御刺激」は、強力な武器として使えるのである。