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声かけ4日目

· 約5分

声かけをして 4 日目だが、徐々に心身が解放されてきているのを感じる。

声かけ数: 106

今日もいつもの駅で 106 人に CT 値 2~3 の声かけを行った。

PCRテスト, CT値とは?

PCR とは、P ( ポジ子さん ) C ( チェック ) R ( リサーチ )の略称である。PCR テストとは、声かけにおいて、1 秒単位で 0 秒~10 秒までセリフを区切り、反応の良い陽性者 ( ポジ子さん ) をあぶりだすテストのことをいう。その秒数を CT 値 ? として表す。

最後の 30 回は、ほとんどで CT 値 3 に設定してみた。

3 まで上げると、反応率が上がるが、目立つようにもなる。その時に少し恥ずかしいと感じるのだが、背筋をまっすぐに伸ばし、天から地にズバッと自分の中心軸を通すようにすると、心が安定し、気持ちよさも感じた。

反対に、「自己表現をもっと見て!」という、不思議な欲求が心の奥底からわきだしてくる。

これは、社会に対するレジスタンス活動なのである。周りの目を気にしては、俯いてばかりの現代人の同調圧力の中で、あえて目立つ。ナンパという性欲からの行動は、強烈な自己表現に他ならない。あるいは、これはカップルが、街中で堂々とイチャイチャするときの感覚に似ているのかもしれない。

恥ずかしいを通り越して、なんだか少し気持ちがいい。でもちょっと恥ずかしい。その間で揺れるのが、楽しい。

「ほら、おれはこんなにも自由なんだぞ!」

「人目なんか気にせずに、大胆に声をかけられるんだぞ!」

と、周囲の人に見せつけている感じ。

その瞬間、薄い氷床を破り、冷たい水に素っ裸で飛び込むかのような、えもいわれぬ気持ちよさがある。

CT 値 3 くらいの負荷なら、2 人組に声をかけるのも余裕である。会話をするのは禁止で、こちらから逃げるので、怖がる必要がない。2 人組は、1 人で歩いているよりも心理的にも余裕があるのか、結構反応してくれる。

4 日目になって、街を歩く女性のナンパに対する平均的な認識がだんだんわかってきた気がする。彼女らも、ナンパという行為を完全に遮断して、嫌悪しているわけではないのである。

それなりの身だしなみの男性が声かけをしてきたら、それに反応するかどうかは関係なく、内心では「え、ナンパ?私ってそんなに可愛いのかな?」と、少し嬉しい人もいる。

もちろん、うざいと感じて拒絶する人もいる。だが、その場合は、こちらから即遮断して離れるだけだ。何の問題もない。

ナンパに対する平均的な認識がわかったので、それに同調できるようになった。チャンネルに同調さえしてしまえば、もっと気軽に彼女たちと、接続・切断ができるようになるような予感がしている。

次回は、同調を試みながら CT 値 3 で 50 人くらいは声をかけてみようと思う。